投資するなら、ネット証券がおすすめと書いてきました。また、これまでおすすめのネット証券も紹介してきましたが、ネット証券は一人でいくつも持つメリットはあるのでしょうか?複数のネット証券口座を作るメリット・デメリットについて解説していきます。
ネット証券口座を複数持つメリット
おすすめのネット証券は、こちらで紹介しています。
ネット証券口座を複数持つことのメリットはなんでしょう?
口座開設には手間がかかるっからそれなりのメリットが欲しいわね。
ネット証券口座を複数持つメリットは以下の通りです。
- ネット証券ごとの強みを生かせる
- システムトラブルに強くなる
- IPOの当選確率が高くなる
順に説明していきます。
ネット証券ごとの強みを生かせる
ネット証券ごとに強みがあります。複数のネット証券を持っていることで、それぞれの強みを生かした運用ができます。
例えば、楽天証券であれば初心者でも使いやすいインタフェースになっています。さらには、クレジットカードで投資信託を購入すれば、楽天ポイントが貯められます。また、楽天ポイントを投資に使うこともできます。
ユーザー数ナンバーワンのSBI証券では、他のネット証券ではできないETFの積立購入が可能です。そのため、VYMやSPYDといった米国ETFを毎月定期購入したいという場合には、SBI証券がおすすめです。
ライン証券やネオモバイル証券では、1株単位で購入できるというメリットがあります。このサイトでは基本的にインデックスファンドや米国ETFの購入を勧めていますが、中級者になれば日本の高配当株を購入して、国ごとの分散投資もできます。
日本の高配当株で良いETFがまだ無いため、自分で複数の株を購入し分散投資する必要があります。ライン証券やネオモバイル證券は、1株から購入できるので少額から複数銘柄を保有できます。
また、複数の取引が必要になるため、手数料の安いネット証券を使うといいのです。
そんなときにおすすめなのが、ネオモバイル証券です。月間50万までの株取引の場合に、月額220円で取引し放題になります。
システムトラブルに強くなる
ネット証券に複数口座所有すると、システムトラブルに強くなります。ネット証券では、まれにシステムトラブルがあり、ログインできなくなったり、売買できなくなることもあります。
また、システムメンテナンスにより売買できないということもあります。そんなときに、ネット証券口座を複数もっておけば、システムトラブルやメンテナンスがあっても、別のネット証券を使えば売買できます。
IPOの当選確率が高くなる
複数のネット証券口座を持っているとIPOの当選確率が上がります。IPOとは、Initial Public Offeringの略で「新規公開株」や「新規上場株式」のことを表します。株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることです。
新規上場するときに、投資家に配られる「株を買う権利」を抽選で決めます。抽選は、ネット証券ごとに行われるため、複数のネット証券口座を持っていれば、それだけ当選確率が高くなります。
ネット証券口座を複数持つデメリット
ネット証券口座を持つメリットは分かったと思いますが、デメリットもあります。
デメリットを把握した上で検討したいわね。
ネット証券口座を複数持つデメリットは、以下の通りです。
- 税金を払いすぎてしまうことがある
- 確定申告の手間が増えることがある
- 資産管理が複雑になる
順に説明していきます。
税金を払いすぎてしまうことがある
ネット証券口座を複数持っていると税金を払いすぎてしまうことがあります。それは、源泉徴収してもらえる特定口座を使ったときです。(特定口座とは、投資にかかる税金を源泉徴収してもらい確定申告が不要になったり簡易になる口座です。)
複数のネット証券で特定口座を使っている場合に、税金を払いすぎることがあるのです。
例えば、証券会社Aで利益50万円、証券会社で損失50万円あった場合に、確定申告する場合は利益と損失が相殺されます。しかし、複数の証券会社の特定口座(源泉徴収あり)で運用していた場合、利益の出た証券会社Aでは源泉徴収されてしまいます。
本来、税金がかからないのに、50万円分の所得に対して税金がかかってしまうのです。
確定申告の手間が増えることがある
複数の証券口座を持っている場合には、税金の払いすぎをしないために特定口座の源泉徴収なしや一般口座で取引することになります。そうなると、利益については確定申告しなければならなくなり、手間が増えます。
資産管理が複雑になる
複数の証券口座を持っていたら、それぞれの口座で資産を保有することになります。それだけ多数の株や債権を保有することになり、資産管理が複雑になってきます。
毎月の状況を確認するのにも、それぞれのネット証券にログインして確認する必要があります。
おすすめのネット証券口座組み合わせ
ネット証券は、それぞれのホームページを見ておすすめのものを選んでみて下さい。ここでは、一つのおすすめ例を紹介します。
メイン口座に楽天証券
まずメイン口座には、楽天証券を開きます。私も口座を持っていますが、インタフェースがとても使いやすく、初心者でも簡単に売買できます。
また投資信託をクレジットカードで購入でき、楽天ポイントが貯まります。
楽天銀行やネットバンキングで簡単に入出金ができるのも便利です。
なお投資信託を500円以上購入し、1ポイント以上のポイント投資をした場合には、その月の楽天SPUが1倍アップになります。SPUとは、楽天ポイント還元率です。
米国ETFの積立用にSBI証券
米国ETFの積立が行えるのは、SBI証券だけなので米国ETF用に開設します。外国株については、SBI証券はとても多くのものを扱っているのでおすすめです。iDeCoやNISAももちろんできるので、利用したい人は、平行して利用するといいでしょう。
サブ口座にライン証券かネオモバイル証券
中級者になったら日本の高配当株投資する際に、ライン証券やネオモバイル証券を持っているといいでしょう。
高額取引できるなら楽天証券やSBI証券でもいいのですが、15銘柄とか多くの銘柄を保有するのに、まとまった資金がない場合には、1株から購入できるライン証券やネオモバイル証券がおすすめです。
まとめ
ネット証券口座を複数持つメリットは以下の通りです。
- ネット証券ごとの強みを生かせる
- システムトラブルに強くなる
- IPOの当選確率が高くなる
ネット証券口座を複数持つデメリットは、以下の通りです。
- 税金を払いすぎてしまうことがある
- 確定申告の手間が増えることがある
- 資産管理が複雑になる
おすすめの複数ネット証券口座保有は、メインに楽天証券を持ち、米国ETFの積立用にSBI証券です。そして、日本の高配当株を分散して持つ用にライン証券やネオモバイル証券がおすすめです。
自営業やフリーランスで時間の余裕ができたときには、複数のネット証券を開設してみてはいかがでしょうか。
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