著書「父が娘に伝える自由生きるための30の投資の教え」で紹介しているVTSAXを日本で購入するには、楽天全米株式インデックスファンド(VTI)で実現できます。こちらの書籍は投資先進国アメリカで、投資に関するブログを運営するジェイエル・コリンズが娘のために書いた内容です。書籍の内容から投資について学びます。
1.著書「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」で、すすめる全米の市場を買うVTSAX
自営業・フリーランスの方が老後資金を作ろうとする際に、参考にして欲しい書籍が、「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」という本です。
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え金融の先進国アメリカの本で、娘のために投資に関するブログを書いていた内容が書かれています。この本を読むと、どうやって老後資金のために資産を増やしていったらいいかが分かります。
投資のガイドライン
この著書の中で、投資に関するガイドラインは次のように書かれています。
- 収入の範囲で消費する。借金はしない
- 投資アドバイザーを近づけないこと。ほとんどのアドバイザーは自分のことしか考えていない。よい運用先は、自分で探していける
- 健全な投資は複雑でない
- 収入の半分は投資に回そう。借金をしていなければ十分に可能
- 投資額の4%で1年を暮らせれば、経済的に自立しているといえる
この著書では、投資して、資産を作りその資産のリターンの内4%だけを使って生活していくというものです。
例えば、5000万の資産を作ったら、毎年4%の200万を使って生活できます。そして、自分の資産は減らさずに、むしろ少しずつ増やしていけるのです。
自営業・フリーランスの方が老後資金を作るのにいい指針になっているのではないでしょうか。
老後資金を貯めて、誰でも大金持ちになって引退できるのか?
この著書の中で、著者はブログで「誰でも大金持ちになって引退できるでしょうか?」という質問を受けました。
著者の答えは、条件付きでイエス。誰でも引退するまでに大金持ちになることはできると言います。
それは複利を使って計算していけば、可能なことだそうです。
1975年1月から40年の間、市場の平均利回りは、再投資すれば11.9%くらい。再投資しなければ、8.7%くらいです。
この利回りで、1975年に1万2000ドルをS&P500に投資していたら、40年後には107万7485ドルになっている計算です。つまり120万くらいが、1億円以上になっているのです。
1億円あれば、4%使うと毎年400万円を使え、これに年金もあるので、十分に裕福な状態ではないでしょうか。しかも死ぬまで資産は増え続けます。
VTSAXを購入する
この著書では、VTSAXというアメリカ市場の中の3,700銘柄に投資するインデックスファンドをすすめています。
VTSAXとは、バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド・アドミラルシェアです。
インデックスファンドとはこちらで説明しています。
資産の構成(ポートフォリオ)については、次のようにすすめています。
- 株式としてVTSAXに投資。株式は長期間に渡って最も利回りが高く、インフレにも強く、資産を増やしてくれる
- 債券のVBTLX(バンガード・トータル・ボンド・マーケット・インデックスファンド)。債券が株式の激しい変動をならすための収入をもたらし、デフレに強くなります。
- 現金。定期的に発生する費用をまかない、緊急時の対応に役立ちます。
この構成を作りますが、引退するまではVTSAXで投資し、資産からのお金で生活するようになったら、2の債券を増やしていくという考えです。
VTSAXの銘柄を見ると、スター起業が消えていく一方、新しい企業が生まれ、成長し株式が公開されていると言います。
このように、滅びたものははずれ、新しい企業が入れ替わり自浄されていくというのです。
インデックスファンドのVTSAXをすすめるわけ
インデックス投資の基本的な考え方は、個別の銘柄選びに成功する確率は、とても小さいので、インデックスを構成するすべての株式を買うことで、よい結果が得られるというものです。
VTSAXはアメリカの3700銘柄に投資できるのです。
インデックスファンドは、市場の平均を購入することになりますが、ファンドマネージャーが選んだものよりも成績がいいのです。
過去15年間で、インデックスファンドがアクティブ運用(人が選ぶ運用)を上回ったケースが82%、30年間だと99%にもなるということです。
つまりVTSAXのような株式市場全体のインデックスとなっているファンドを購入すれば、トップレベルの成績を上げられるのです。
VTSAXのなりたちとVTIとの違い
このVTSAXが出来たいきさつを見ていきます。
アメリカ全体に投資できる有名なVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は、同じマザーを持つ、インデックスファンド版である「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」(VTSMX)の派生商品として生み出されたものです。
VTIの年間経費率が0.03%なのですが、インデックスファンド(投資信託
)VTSMXの年間経費率が0.14%となっています。
ここで、もし$3,000以上投資してくれたら特別待遇のコストにしますといって生み出されたのが、Vanguard Total Stock Market Index Fund Admiral Shares (VTSAX)になります。
これがアメリカ全土に投資できるものとして有名ですが、もともとVTSMXやVTIから来ているファンドなのです。
このVTSAXの年間経費率が0.04%になります。
楽天証券に問い合わせたところ、VTSAXの取り扱いは無いとのことで、楽天全米株式インデックスファンド(VTI)とも商品が違うという回答でした。
しかしアメリカの記事を読んでも、VTSAXもVTIもアメリカの企業3,500社に投資できるものとして似ていると書いてあります。
違いについても、本国の記事には、
「Their investment performance is nearly the same except for some minor tax differences and negligible expense ratio difference.」
(投資パフォーマンスについては、いくつかの税の違いとごくわずかな経費率の違いを除いて、ほぼ同じです。)
とあります。VTSAXでは、最低投資額が3000ドル以上とあるのに対して、VTIの最低投資額はありません。
日本で購入するなら、VTIで同じようなパフォーマンスを狙えると思います。そして、VTIを購入している楽天全米株式インデックスファンドもほぼ同じファンドといえるでしょう。
日本では楽天全米株式インデックスファンドVTIを購入
日本でVTSAXのようなものを購入できるのは、VTSAXのETF版であるVTI(バンガード・トータル・ストックマーケットETF)です。
ETFとは、上場した投資信託で色々なおかずの詰め合わせのようなものになります。詳しくは、こちら↓
VTIは基本的にVTSAXと同じで、アメリカの市場に出ている大中小すべての企業の株に投資しているものです。
このインデックスファンドに投資すれば、アメリカ市場全ての企業があなたに利益をもたらしてくれることになります。自営業・フリーランスの方が老後資金を貯めるのにいいのです。
毎年かかる信託手数料は、0.162%とS&P500に比べれば少し高めですが、100万投資して1,620円です。
日本では、楽天証券で購入でき、楽天・全米株式インデックス・ファンドというものです。
また、SBI証券では本家VTIを購入できます。
S&P500と楽天全米株式インデックスファンドどちらがいいか
全米の会社をまるごと買うというイメージの楽天VTIとこのサイトでおすすめしているS&P500は、どちらに投資してもいいのです。
全米およそ4000銘柄に投資できるVTIと、大型株中心に選ばれた500社のS&P500の成績は、ほとんど変わらない状態です。
画像参照元:Yahoo!finance
組み入れ銘柄上位10社について比較しても以下のように、あまり変わりません。
出典:Bloomberg
S&P500 | VTI | |
---|---|---|
1 | マイクロソフト(4.20%) | マイクロソフト(3.49%) |
2 | アップル(3.74%) | アップル(2.95%) |
3 | アマゾン・ドット・コム(3.10%) | アマゾン・ドット・コム(2.62%) |
4 | フェイスブック(1.88%) | フェイスブック(1.56%) |
5 | バークシャー・ハサウェイ(1.55%) | バークシャー・ハサウェイ(1.30%) |
6 | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(1.51%) | アルファベット(1.22%) |
7 | アルファベット(1.50%) | アルファベット(1.21%) |
8 | アルファベット(1.47%) | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(1.20%) |
9 | ジョンソン・エンド・ジョンソン(1.39%) | ジョンソン・エンド・ジョンソン(1.16%) |
10 | エクソンモービル(1.26%) | エクソンモービル(1.05%) |
このようにリターンも組み入れ銘柄も変わらないのでどちらもおすすめです。長期で見るとVTIの方がややリターンが大きく、最近はS&P500の方が高くなっている傾向があります。
世界的には、S&P500の方が買われている一方で、アクティブファンドのように人の選ぶ手が少ない(機械的に全て購入している)VTIも魅力的です。
楽天証券で、楽天全米株式インデックスファンドVTIの購入方法
楽天全米株式インデックスファンドVTIの買い方を紹介します。とても簡単です。
1.楽天証券にログインする
2.検索に「楽天VTI」と入力します
出ない場合は、こちらのリンクから購入できます。
すると、「全米株式インデックスファンド」という投資信託が出てくるので選択します。
3.注文形式を選択(スポット注文か積立注文)
4.引き落とし方法を選択する
5.投資金額や積立金額を入力
以上で確定すれば終わりです。
銘柄が正しく表示されているか確認するには、下にスクロールすると買い付けランキングが表示されていて、楽天VTIは、2位などになっています。
決済方法は、楽天カードを持っている場合にはポイントがつくのでお得です。
また投資の一部に、楽天ポイントを利用すれば、SPUのアップの対象となります。
インデックスファンドの投資は、積立投資がおすすめです。
少額でも分散投資すれば、安全に投資していきます。
口座の選択は、特定口座、一般口座、NISA口座、積立口座から該当のものを選びます。
NISA口座があればNISA口座を選びます。
NISAの金額が限度を超えている場合には、源泉徴収ありの特定口座がおすすめです。
源泉徴収ありの特定口座は、源泉徴収してもらえるので、自分で確定申告する必要がありません。
楽天証券でs&P500を購入する
楽天証券でS&P500を購入するには、検索窓でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と入力します。
入力して出ないので、こちらから、開けます。
銘柄が正しく開けているかどうかは、買付ランキングを見れば、1位などとなっています。
あとは、楽天VTIの時と同じように購入できます。
VTSAXを日本で買う場合のポイント
VTSAXを日本で買う場合には、楽天VTI(楽天全米株式インデックスファンド)かS&P500で代用できます。
そして、書籍に書いてあるように分散投資、長期投資が必要です。
毎月少額でもいいので定期的に投資していきます。
そうすることで、株価が高い時には少ない株数を、株価が安い時には多くの株を購入できるようになります。
また書籍に書いてあるように、経済は発展していくという確実性のもと、長期投資していきます。
過去の研究で、15年以上米国株を保有していた場合には、100%に近い額で利益が出ています。
つまり1年や2年など短期間で見れば損する場合はありますが、長期間保有すれば確実に増えていくのがインデックス投資です。
そして自営業やフリーランスの方が、VTSAXを運用する場合には、取り崩しのタイミングが大切です。
自営業やフリーランスの方は、収入が死ぬまで続いて入ってくる可能性があります。
そういった場合に、いつ投資を止めて、株を取り崩し、売却していくのかが大切なポイントとなります。
私は、一生働いていくつもりなので、投資し続けるつもりです。
インデックスファンドから取り崩して生活に回すとしたら、収入が少なかった年です。
その場合も資産の4%を取り崩しているいれば、資産は、ずっと守られる可能性が高いです。
取り崩しについては、こちらの記事を参照して下さい。
まとめ
自営業・フリーランスの方が老後資金を作ろうとする際に、参考にして欲しい書籍が、「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」という本でした。
金融の先進国アメリカの本で、娘のために投資に関するブログを書いていた内容が書かれています。
この著書では、投資して、資産を作りその資産のリターンの内4%だけを使って生活していくというものです。
この著書では、資産運用するのにVTSAXというアメリカ市場の中の3700銘柄に投資するインデックスファンドをすすめています。
インデックス投資の基本的な考え方は、個別の銘柄選びに成功する確率は、とても小さいので、インデックスを構成するすべての株式を買うことで、よい結果が得られるというものです。
日本でVTSAXのようなものを購入できるのは、VTSAXのETF版であるVTI(バンガード・トータル・ストックマーケットETF)です。
全米の会社をまるごと買うというイメージの楽天VTIとこのサイトでおすすめしているS&P500は、どちらに投資してもいいのです。
自営業・フリーランスの方は、老後資金を作るために楽天VTIを購入するのもいいのではないでしょうか。
※紹介した投資手法は、参考として読んで下さい。投資はリスクがありますので、投資については自己責任でお願い致します。
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