自営業やフリーランスの方が米国ETFのHDVに投資すると高配当を得られ老後資金やファイヤーできるようになります。この記事では、HDVの特徴やそのメリットについて紹介していきます。高配当ながらもチャートも増えていてトータルリターンも十分にいいHDV。
HDVとは
米国ETFに投資する投資家が増えてきていますが、その中に必ずといっていいほど入ってくる高配当ETFとしてHDVがあります。
HDVは高配当であるだけでなく、頻繁に構成銘柄を見直して、財務状態のいい企業だけを残すようにしている特徴があります。
HDVの概要は次のようになっています。
インデックス | モーニングスター配当フォーカス指数 |
設定日 | 2011年3月29日 |
委託管理料 | 0.08% |
組入銘柄数 | 74 |
配当利回り | 3.3%~4.0% |
米国の財務優良企業のうち配当利回りの高い70銘柄程度を集めたETFがHDVになります。
HDVのメリット
HDVのメリットは、以下の通りになります。
- 配当利回りが高い
- 高いトータルリターンが狙える
- 分配金が成長している
- 資産を分散できる
- 経費率がとても低い
- 年4回の銘柄組み換えで健全なETFに
順に説明します。
配当利回りが高い
メリット一つ目は、配当利回りが高いということです。配当利回りがおおよそ3.3%~4%出ます。S&P500の中から高利回りの銘柄を選んでいるので、見せかけだけ高配当(株価が下がったり、来季から無配など)の悪い銘柄とは違います。
HDVで構成されている会社は、成長性がしっかりとあり、配当継続力もあり、倒産する可能性が低い信頼のある会社で構成されています。
HDVの構成する上位10社は、以下の通りです。
銘柄 | 構成比率 | セクター |
---|---|---|
EXXON MOIBLE CORP | 12.51% | エネルギー |
AT&T | 8.48% | 通信 |
CHEVRON CORP | 7.30% | エネルギー |
JOHNSON&JHONSON | 6.65% | ヘルスケア |
VERIZON COMMUNICATIONS INC | 5.77% | 通信 |
PROCTER&GAMBLE | 4.42% | 生活必需品 |
PFIZER INC | 4.22% | ヘルスケア |
CISCO SYSTEMS INC | 3.97% | 情報技術 |
COCA-COLA | 3.67% | 生活必需品 |
MERCK&CO INC | 3.33% | ヘルスケア |
高いトータルリターンが狙える
HDVのメリット2つ目は、高いトータルリターンが狙えるです。HDVは高配当なだけでなく、株価も成長していくようなETFになっています。HDVの設定来からのチャートは次のようになっています。
コロナショックでは下落していますが、年利11%で順調に増えています。2011年50万で買っていたら、2021年には95万円にまで増えているという状態です。高配当で毎年配当を得られるだけでなくチャートも成長しているのが分かります。
HDVは、景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄で構成されているため、景気によってはS&P500よりリターンがよくなることもあるでしょう。
またHDVのメインとなっている銘柄は、連続増配当株なので、S&P500よりも配当金が下がりにくいという特徴もあります。
分配金が成長している
HDVの分配金は次のように推移しています。
年 | 分配金 |
---|---|
2020年 | $3.568 |
2019年 | $3.209 |
2018年 | $3.095 |
2017年 | $2.949 |
2016年 | $2.700 |
2015年 | $2.879 |
2014年 | $2.451 |
2013年 | $2.230 |
2012年 | $2.093 |
2011年 | $0.915 |
10年で3倍以上大きくなっていることがわかります。HDVが連続増配当株を中心に構成されているからです。
こういった数字は、アメリカのETFならではのメリットとなります。
上位の構成銘柄の連続増配年数は、次のようになっています。
銘柄 | 連続増配年数 |
---|---|
EXXON MOIBLE CORP | 36年 |
AT&T | 34年 |
CHEVRON CORP | 33年 |
JOHNSON&JHONSON | 56年 |
VERIZON COMMUNICATIONS | 14年 |
PROCTER&GAMBLE | 62年 |
PFIZER INC | 9年 |
CISCO SYSTEMS INC | 8年 |
COCA-COLA | 56年 |
増配年数がとても長い企業ばかりなのが分かります。今後も、安定して配当を受け取れる可能性があるのではないでしょうか。
資産を分散できる
HDVは幅広い構成セクターに分散されており、十分にリスク分散できています。HDVの構成セクターは次のようになっています。
エネルギー、通信、ヘルスケア、生活必需品というセクターが主要になっています。SPYDと分散投資すれば、さらに構成セクターを分散できます。
経費率がとても低い
HDVの経費率は、年間でたったの0.08%です。これは例えば100万円HDVを保有していたとしても、年間800円しかコストがかからないという低さです。
1日あたりだとたったの2.2円という安さです。
一般的な投資信託などと比べてとてつもなく安いコストで運用できます。資産運用する上で大切なのは、無駄な手数料を支払わないことです。HDVならそれが実現できます。
これだけの低い経費率で運用できるのは、運用しているブラックロックがとても大きなお金を運用しているからです。
ブラックロックが運用する際に、1億円運用しようが1兆円運用しようが手間は同じになるのです。つまりそれだけ大きなお金を運用できるので、経費率が低くても済むのです。
年4回の銘柄組み換えで健全なETFに
HDVは年4回の銘柄組み換えをしているので、常に優良銘柄に更新されています。手間がかからず放置していても、運用可能なことが分かります。
銘柄組換えでは、財務の健全性が良くないものが省かれて安心です。同じ高配当ETFのVYMに比べて利回りが高いのは、頻繁に銘柄組み換えして、株価が下がっていて高い配当のものを組み入れているからです。
HDVを運用しているブラックロックとは
HDVを運用するブラックロックは、世界最大の運用会社です。運用資産額は、2019年末時点で7.4兆ドル(800兆円)を超えています。
運用資産については、株式、債券、キャッシュ、オルタナティブ、不動産など多様です。
本社はアメリカのニューヨーク州ニューヨークにあります。ブラックロックの運用下にある資産の65%は機関投資家からくるものと報告されています。
ブラックロックは、NYSEに上場しており配当利回りは、2.07%で連続増配11年となっています。iシェアーズETFシリーズを中心にインデックス運用も積極的に行っています。
その他の高配当ETFとの比較
高配当ETFには、他にVYMやSPYDがあります。VYM,SPYDとHDVを比較した場合は、次のようになっています。
HDV | SPYD | VYM | |
---|---|---|---|
発行会社 | ブラックロック | ステートストリート | バンガード |
投資地域 | アメリカ | アメリカ | アメリカ |
設定年 | 2011年 | 2015年 | 2006年 |
保有銘柄数 | 75銘柄 | 80銘柄 | 412銘柄 |
純資産額 | 約5800億円 | 約2000億円 | 約3兆円 |
配当利回り | 4.07% | 4.95% | 3.12% |
配当回数 | 年4回(3,6,9,12月) | 年4回(3,6,9,12月) | 年4回(3,6,9,12月) |
経費率 | 0.08% | 0.07% | 0.06% |
銘柄組み換え | 年4回 | 年2回 | 年1回 |
HDVは、定期的に財務の悪い銘柄はスクリーニングされるので安心して運用できます。
配当利回りの良さで選ぶならSPYDが高くなっていますが、十分な銘柄数に分散しているならVYMです。HDVは、その中間です。
それぞれのチャートの比較(5年間)は次のようになります。
青線がHDV、赤線がSPYD、緑線がVYMです。
チャートの動きに関しては、どのETFも同じような動きを見せているのがわかります。
HDVは簡単に変える
HDVを購入するにはネット証券の検索窓でHDVと検索して、買いをクリックし、いくらで何株買うか選択するだけです。
とても簡単にHDVを購入できるのでぜひ、購入してみて下さい。HDVは、SBI証券や楽天証券などで購入できます。
まとめ
自営業やフリーランスの方が米国ETFのHDVに投資すると高配当を得られ老後資金やファイヤーできるようになります。
HDVは高配当であるだけでなく、頻繁に構成銘柄を見直して、財務状態のいい企業だけを残すようにしている特徴があります。
HDVのメリットは、以下の通りになります。
- 配当利回りが高い
- 高いトータルリターンが狙える
- 分配金が成長している
- 資産を分散できる
- 経費率がとても低い
- 年4回の銘柄組み換えで健全なETFに
HDVを運用するブラックロックは、世界最大の運用会社です。運用資産額は、2019年末時点で7.4兆ドル(800兆円)を超えています。
高配当ETFには、他にVYMやSPYDがあります。VYM,SPYDとHDVを比較した場合配当利回りの良さで選ぶならSPYDが高くなっていますが、十分な銘柄数に分散しているならVYMです。HDVは、その中間です。
健全な財務状況の銘柄を常にアップデートしていて、そこそこ配当も出るETFを選びたい人にHDVはおすすめです。
※紹介した投資手法は、参考として読んで下さい。投資はリスクがありますので、投資については自己責任でお願い致します。
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