今回は、竹花貴騎さんのUR-U(ユアユニ)の講義の内容と自分のコメントを紹介していきます。
前回に引き続き、株の指標を解説していきます。
株の指標が分かれば、株式投資で失敗が減っていきます。
YouTubeで公開されている途中までの動画
【竹花貴騎さんのUR-U(ユアユニ)】EPS
前回、株を読む絶対指標を徹底解説1の記事↓↓
EPSについて詳しく説明していきます。
「EPS」とは「1株当たりの当期純利益」です。
コーヒー屋の売上100万円やってコーヒーの原価が10万円だった場合には、売上総利益は90万円です。
その他にマーケティングの費用や家賃などで10万円かかったとしたら、営業利益が80万円です。
そして税金などが引かれて、純利益は10万円だったとします。
純利益というのはこのように出しますが、例えば純利益が1千万円だった場合に発行済株数が10万株だったとします。
この時のEPSは1千万円÷10万株で100円となります。
この株式会社の利益は、一株当たり100円とわかります。
一株当たり100円出てるとしたらこれは株主のものなので、株主に一株当たり100円入ってくるはずなのです。
しかし、EPSが100円であっても、100円全てが実際には株主に入ってくるわけではありません。
そんなことをしていたら利益が全くたまらなくなってしまうからです。
EPSが100円で、一株配当が50円だった場合には、50円が会社に利益を残すことになります。
そうすると大体半分ぐらいは、配当に回しました、半分ぐらいは会社に残しているのだということは分かります。
竹花貴騎さんの話をここまで聞いて、EPSについて調べてみました。
なぜ経常利益や営業利益ではなく、一株当たりの純利益を出すのかと言うと、配当金の元になるのが当期純利益のためです。
つまりこのEPSの値を見れば、どれぐらいの配当が期待できるかということが分かります。
これは投資している会社は利益が増えただけではわからないのです。EPSは、投資家への配当がどれくらい増えるかということが分かる指標です。
また現在のEPSを見るだけでなく、過去のEPSの推移も見ていく必要があります。
【竹花貴騎さんの講義】PER
1万円の純利益があって、100株あった場合、EPSは100円です。
しかし株価というのは、100円にはなっていません。例えば2,000円などになっているのです。
これは100円の利益が続いたらばという期待値がかかって、2,000円になっているのです。
そしてこのPER というのは株価➗EPS の値です。
このPERが大きくなるとそれだけ多くの投資家が期待しているということになります。
つまりこの例の場合であれば、PERは20になり実績のEPSの20倍になっているということになります。
例えば一株当たりの純利益が2倍に上がって、EPSが200円になった場合に株価が反映されずにそのままであると、PERは10倍になります。
この状態は結構買い時なのです。
会社は、頑張って売り上げを伸ばしました。しかしまだ誰も知らないので株価に反映されていないという状態で、これは買い時なのです。
また株価が下がれば、PERも下がるということがあります。
例えばEPSは100円で、株価が2,000円から1,000円になった場合はPERは10倍です。
サブスクモデルなどで頑張っていて、順調に利益が出ているが、株主の評価があまりないという時には買い時かもしれません。
株価÷EPS = PER倍
日本の上場企業の場合、PERは大体15倍程度が平均です。
PERの低い会社というのは、期待が低い会社か収益率が高くなった会社で割安です。
PERが高い会社というのは、期待が高い会社か収益率が低くなった会社で割高なのです。
例えば具体的にPERが21.37倍という会社があった場合に、仮説を立てられます。
皆が期待している会社なのか、逆に収益が下がっているのかという仮説を立てられます。
また介護事業の会社のPERは46倍という大きさです。
これは、何故かと言うと少子高齢化で将来株価が上がっていくと、多くの株主が期待しているからです。
PERは株価期待と一株当たりの利益実績のバランスを表しているのです。
このように株はチャートを見てなんとなく買っているのではなく、しっかりとした仮説を立てて買っていく必要があります。
竹花貴騎さんの話を聞いて、PERの理解はよくできました。株価にどれだけ期待値があるのかという指標になるということです。
割安なPERでまだ会社の実績を知られてない状態であれば、買うのがいいということです。
またPERはその会社の過去のPERと比べて、現在どれぐらいなのかも調べると良いでしょう。過去の実績よりもPERが下がっているのであれば、会社の実績が増えているのを確認して買っていくのはいいかもしれません。
【竹花貴騎さんのUR-U(ユアユニ)】BPS
BPSは一株当たりの純資産です。
会社の資産というのは、調達したお金を運用していきます。
運用しなかったら何もならないのです。
そして調達にも2種類あります。返済が必要なものと返済が不要なものです。
銀行から長期ローンで借りたものと、1年以内の短期ローンを借りたもの、どちらも負債になります。
そして純資産というのは、返済が不要なもので資本金や内部留保なのです。
前期で儲かったものを、どんどん貯めている内部留保は純資産です。
こういった調達した資産を使って、不動産を購入して、固定資産にしたり短期で返ってくる流動資産を得たりします。
そして純資産が、例えば1億円あったとします。
その会社に1万株あり、一株当たりの純資産が1万円だったとします。
この会社が倒産してしまったら、100株持っている株主は100万円を得ることになります。
純資産というのは、会社のものではなくて株主のものなのです。
この時に一株1万円で売るとしたら、当たり前値です。
その会社が潰れたら一株あたり1万円で売れ返ってくるのに、株価が1.5倍になっていたら0.5倍分は期待値ということです。
逆に一株あたり5,000円で売っていたら、これは買っただけで5000円増えるのでやべえぞ値です。
BPS、一株当たりの資産が高いということは、企業の安定性が高いということです。
潰れてもそんなに損はしないということです。
大規模の天災や、景気下落、為替変動によるコスト増大発生がした時に、一株当たりの資産が少ないところっとやられてしまうのです。
資産がどれくらいあって、一株あたりどれくらいの資産が支えているのかということがBPS です。
例えばある会社のBPSが152円であった時に、株価300円の時はこの会社を買う時のリスクはどうなっているかと言うと、148円のリスクということです。
なぜならば潰れた時に150円は返ってくるので、148円なくなるリスクということです。
竹花貴騎さんの話を聞いて、BPSは、潰れた時のリスクの指標となることが理解できました。そしてBPSは高いほど安定した経営しているということです。
A社の株価が1,000円でBPSが500円だった場合と、B社の株価が1,000円でBPSが1,500円だった場合には、株価は同じでも割安かどうかが違ってきます。
A社の場合には、株価よりもBPSが小さいため、株は割高です。なぜなら、倒産したときに返ってくるお金が少ないからです。
一方で、B社は株価よりもBPSが大きいので、割安だと理解できます。
【竹花貴騎さんのUR-U(ユアユニ)】まとめ
今回の株の指標についてまとめてみます。
「EPS」とは「1株当たりの当期純利益」を表します。
このEPSの値を見れば、どれぐらいの配当が期待できるかということが分かります。
PER というのは株価➗EPS の値です。
PERが大きくなるとそれだけ多くの投資家が期待しているということになります。
PERの平均は、15倍程度です。
割安なPERでまだ会社の実績を知られてない状態であれば、買うのがいいということです。
BPS は一株当たりの純資産です。
BPS、一株当たりの資産が高いということは、企業の安定性が高いということです。
今回の記事ではこの三つの指標について説明してきましたが、頭の中で理解できたのではないでしょうか。
このそれぞれの指標を実感もって理解するには、実際に株を見ていろんなものを見ていくと理解できるようになるかと思います。
株を購入する時に1週間から2週間ぐらいは、これらの指標を見るというだけの時間を作ってもいいかもしれません。
株で失敗しないためには、このような指標を使いこなしていくことが、必要だということは理解できたかと思います。
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